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あこがれ千町の会
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千町って
あこがれ千町で考えてみませんか?    増田大成
(1)千町は宍粟市一宮町の山の中
標高1000mを越す高い大きな5つの山に囲まれた高原の小さな盆地。
あおくすきとおる天、白く浮かぶ雲、空はすぐそこにあります。揖保川の源流地域、渓流は汚水を知らないほどです。昔は 人々が往来する街道の村。今、21戸51人がくらす小さな集落。近隣の人たちどうし 兄さん、姉さんと呼びあう。嬉しいこと、悲しい時には みんなで集い 手造りの大鍋をかこむ。協同が生き続ける山里。

(2)日本の集落が消えていく
日本のあちこちで小さな集落が次々と消えていく。私たちの食べものをつくる人たちが激減している。地球は 食料不足の星、 でも日本人は外国の食べ物を腹いっぱい食べている。こんな不自然な状態がいつまでも続くはずがない。 いずれそのつけは都市生活者に廻ってくる。
(3)食と農、むらと私たちの関係
食料問題だけではない。 山林が荒れ、環境が悪化している。日本のくらしの文化をつくってきた地域の伝統文化も弱まっていく。今、むらに起こっている問題は すぐ都市問題となる。
私たちの問題だと受けとめて 主体的にかかわっていく必要がある。
(4)小集落、限界集落の再生にチャレンジ
今年の4月、千町でむらの人たちとまちの人間が手を組んだ。いっしょになって放棄田や休耕田を耕し、種をまき、苗を植え野菜作りを始めた。 空気も水も土もきれいなところで農薬、化学肥料を使わず栽培している。 よく育った生命力の強い野菜は実に水々しくおいしい。
(5)千町を考える 自分をみつめ直す。
千町の畑のなかで考える。 自然と一体になったように思うことがある。
忘れていた自分を とりもどす瞬間である。千町にいく人たち1人ひとりに自分の千町がある。そこから、日本の食や農、くらしやむら、地域の文化、環境などを考えてみる。千町は 格好の舞台だ。日本のあちこちに千町がある。 千町を再生させることは日本をとりもどすことに通じる。